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2009年5月

人は花ものぞ

高山と 海こそは  

山ながら かくも現(うつ)しく   

海ながら 然(しか)まことならめ   

人は花ものぞ  うつせみ世人

 (概略)

高山と 海こそは、

山の本然として こんなにも確かに存在し、

海の本然として そんなにも真実なのだろう

(それに比べて)人の存在とは花のよう(に儚いもの)

現世の儚い この世の人は

    万葉集巻十三より、歌・作者不詳

 今度は 倭歌調に書いた曲です。

人の存在を 儚い花に例えたこの歌、 桜の国の日本人ならではの感性の歌で 大好きな歌のひとつです。

歌っているのは、Gacktさんの声をベースにして作られた、がくっぽいど。

この歌声と歌い方に ガクっとこないでくださいね(笑) 

ご自分で歌われるつもりで純粋に歌だけ聞いて頂ければと願っています。^^

にほえ娘子~春の陽のワルツ~

物思(も)はず 道行く行くも 青山を ふりさけ見れば 

つつじ花 匂え娘子(をとめ) 桜花 栄え娘子 

汝れをぞも 我に寄すといふ 我をもぞ 汝れに寄すといふ 

荒山も 人し寄すれば 寄そるとぞいふ 汝が心ゆめ

(概略)

物思いもなく 道を行きながら 青山をふり仰いで見ると 

つつじが匂うように美しい娘さん 桜花が盛りに咲いているような今を盛りの娘さん

 貴女を世間の人は 私とわけがあるように言い寄せる 

私をも貴女とわけがあるように言い寄せる 

びくともしない荒々しい山でさえ 人が寄せると寄ってくると言う 

貴女も(用心しないとこんな私といい仲になってしまうので)

心して(気をつけてしっかりして)くださいよ

万葉集巻十三より、 歌・作者不詳、 vocal・巡音ルカ

相変わらず聞き難いアカペラですみません。 万葉の歌にワルツなんて、万葉愛好家からオコられるんじゃないかとヒヤヒヤする歌ですが(笑)、この歌を読んでいるうち自然に浮かんできたのがワルツの空気でした。 この歌は前半柿本人麻呂の歌と重なるところがありますが、人麻呂の歌とは区分されており、別人の歌、作者名のない歌です。 でも・・・

誰の作であれ、この歌のやわらかな感性って、現代に十分通じるとは思いません?  

母を想う歌

防人(さきもり)たちの歌、三首。

「我が母の袖もち撫でて我からに泣きし心を忘らえぬかも」 物部乎刀良(もののべのをとら)

「時々の花は咲けども何すれぞ母とふ花の咲き出来ずけむ」 丈部真麻呂(はせべのままろ)

「天地(あめつし)のいづれの神を祈らばか愛し母にまた言とはむ」 大伴部麻与佐(おおともべのまよさ)

雑音を上手く消せずに聞き難くてすみません。

篳利胡(ヒチリコ)の音  

前回UPした歌を ブログを通じて知り合った光平さんという方が聞いて下さり、その後 ご自分で開発され作られた篳利胡(ヒチリコ)という笛で演奏してくださいましたので 是非一度聞いてみてください。

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